あれからは毎日一回はハグするようにしてる。
残りひと月弱。
別れを思うと寂しいから、今を大事にしようって思いながら。
そうして、今日はお楽しみの水族館デート!
物悲しい気分も流石に今日は感じないよね?
前日から何を着ていくかドキドキしながら決めて、朝は早くから起きてヘアセットも頑張った。
メイクもちょっとして、お母さんとお父さんにも可愛いよと太鼓判を貰って待ち合わせ場所に行く。
十五分くらい早く着いちゃったから待たなきゃないかなって思ったのに、晴樹はすでに先に来て待っていた。
「ごめん晴樹、待たせちゃった?」
あわてて近付くと「美穂!?」と驚かれる。
「いや、俺が早く来ちゃっただけだし……ってか美穂も十分早いよな?」
「え? えへへ……楽しみだったから……」
「そ、そっか……」
そう言って照れ臭そうに頬を掻いた晴樹は、わたしを改めて見てすぐに視線を外した。
んん?
少し素っ気ない態度にちょっと不満が沸き上がる。
「じゃあ行くか」
そう言って先に歩き出す晴樹に、わたしはハッキリと不満を告げた。
「晴樹? 手、つなぐんじゃなかったの?」
「ん? ああ、街中はいいだろ。水族館入ってからでも」
残りひと月弱。
別れを思うと寂しいから、今を大事にしようって思いながら。
そうして、今日はお楽しみの水族館デート!
物悲しい気分も流石に今日は感じないよね?
前日から何を着ていくかドキドキしながら決めて、朝は早くから起きてヘアセットも頑張った。
メイクもちょっとして、お母さんとお父さんにも可愛いよと太鼓判を貰って待ち合わせ場所に行く。
十五分くらい早く着いちゃったから待たなきゃないかなって思ったのに、晴樹はすでに先に来て待っていた。
「ごめん晴樹、待たせちゃった?」
あわてて近付くと「美穂!?」と驚かれる。
「いや、俺が早く来ちゃっただけだし……ってか美穂も十分早いよな?」
「え? えへへ……楽しみだったから……」
「そ、そっか……」
そう言って照れ臭そうに頬を掻いた晴樹は、わたしを改めて見てすぐに視線を外した。
んん?
少し素っ気ない態度にちょっと不満が沸き上がる。
「じゃあ行くか」
そう言って先に歩き出す晴樹に、わたしはハッキリと不満を告げた。
「晴樹? 手、つなぐんじゃなかったの?」
「ん? ああ、街中はいいだろ。水族館入ってからでも」