韓国語は文法が日本語とほぼ同じで、発音が日本語と似た単語も少なくないので日本人にとっては非常に学びやすい言語である。
 しかし欧米の方からすると日本語や韓国語は習得の難しい言語の上位にあるそうだ。
 私はこれまで八つの言語を学んできたが、それゆえに日本語や韓国語の方が、特に文法の構造で特異だといえる。
 例えば英語でアイ・ラヴ・ユーと言うものを、日本語では、私はあなたを愛していると言う。
 英語圏の方はこの時点で自身の母国語と日本語の違いを叩きつけられるのである。
 さらに日本語は書き言葉と話し言葉がかけ離れたなんとも偏屈な言語であるし、平仮名に片仮名、漢字、そしてローマ字まで存在する意地悪な言語だ。
 おそらく日本語を勉強してくださっている皆さんには日本の文化やカルチャーが好きで、と言ってくださる方が多いと思われるが、どうかこの意地悪な言語を攻略していただきたいと思う。

 外国語を学ぶと世界が広がるという話があるが、これは経験上まさにその通りである。
 近頃はソーシャル・メディアやインターネットで気軽に海外のコンテンツに触れられるので、英語を使えるかそうでないかだけでも楽しみの幅が大きく変わる。
 実際、私が勉強を始めた言語のいくつかはインターネット上のコンテンツやインフルエンサーが契機となっている。
 イタリア語とフランス語はその国のインフルエンサーの投稿がきっかけであった。他のインフルエンサーの影響でエストニア語も学んでみたいと思うが、未だ手が出せていない言語の一つである。