ショウワな僕とレイワな私

恋愛(ピュア)

さに〜/著
ショウワな僕とレイワな私
作品番号
1661210
最終更新
2023/05/09
総文字数
73,291
ページ数
63ページ
ステータス
完結
PV数
3,439
いいね数
1
「僕はこの時代のことは忘れてしまうかもしれない。だがしかし、君のことは決して忘れないよ」

1943年の東京からタイムスリップしてしまった男子大学生と、2023年の東京を生きる女子大学生の切なく愛らしいラブストーリー。

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ー机の上に置かれていた手帳には、日記が書かれていた。

『僕の世界に嫌気が差してしまって、どこか別の世界に行ってしまえば楽になるだろうと考えた。そうすると、この世界に来てしまったようだ』

『彼女に特別な想いを持ってしまった。彼女を守りたいと思った。しかし、どうしたものか、僕は彼女にこの気持を云わぬ儘消えてしまって良いのか』

『この切ない気持を何処にやれば良いのだろうか。内心、僕はずっとこの世界に留まっていたいと思う』

『帰るべき日は来る。さようなら』

手帳の上に、大粒の涙が零れた。
____________________


<主な登場人物>

大戸咲桜(おおと さくら)…2003年生まれの20歳。都内の大学で物理学を学びながらタイムトラベルの研究をする。

成田清士(なりた きよし)…1922年生まれ。国内屈指の大学で法学を専攻するエリートで、20歳のまま80年後の世界にタイムスリップしてしまう。
あらすじ
1943年、激動の時代を突き進むエリート大学生は夜に乗った電車で80年後の世界にタイムトラベルしてしまう。突然の出来事に困惑する彼の前に現れたのは、タイムトラベルを研究する女子大学生だった。80年の時を超えて紡がれる過去と未来が交差するラブストーリー。

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