翌日。


「んんっ……。」
目が覚めると。


「おはよう。」

聞いたことがある爽やかな声。

皇帝が目の前にいた。


……んーと。どうなった?!!

これは……。


あぁ〜ってうわああああああああ!!


思い出したくない!
消しゴムで全部消し去りたい!!


そう思い出しながら、私の頭は沸騰寸前。

「何?意識した?」


「し、してない!……この3週間、意識した?って何回言ってんの!?」

「えっ?覚えてない?夜言ったこと。」

「……っ。」

「“もう。小春しか……いらない。”って言ったよね?」

「……っ。」

心臓がバクバクしまくって、頭がショート寸前。
さっきは、沸騰寸前だったのに……次はショートだよ。


「心臓をドキッてさせる言葉言わないでよ!」
顔を赤くしながら私は言う。

「ん?もっと言って、早く、俺しか見えない目にしたい。」


「……っ。」
また顔を私は赤らめた時。


「んんっ……。おはよう……小春。」

七星!?

「は、離して……!皇帝!」

「直仁って言えば、離してあげる。」


はっ!?


無理無理!!

七星ははっきりと視界が見えるから、私がまだ、眼鏡してないから……!


もう…皇帝に従うしかない!
また、皇帝と下の幹部みたいになった。


「な…おひと……。」