「大丈夫。おい。小鳥遊。お前、セクハラだから、スターティングメンバーから外れろ。」
「……っ。」
「お前、小春をいやらしい目で見てた罪だ。」
「……っ。」
小鳥遊さんは何も言えない状況。
私は……。
だ、抱かれてる……?!
顔を真っ赤に染めていた。
「小春は俺のもんだから。お前が小春にちゃん付けする権限はねえよ。」
「……っ。き、聞いてたんですね…。」
「あぁ。そうだし、小春が嫌な顔してたじゃねえかよ。」
「……っ。可愛いからいいかな…って思って。」
「お前の言い訳は聞きたくねえし、とっと寝ろ。」
「……っ。かっこいい…。」
なんて、開き直っている小鳥遊さん。
そして、小鳥遊さんは目を閉じていた。
「あ、ありがとう…!皇帝……!」
私はニコッと笑顔で、皇帝の顔を見る。
「……っ。キスしていい?」
「はっ?」
「いや、異常に可愛い顔してるから。」
「へっ?暗いところで、よく見えるね。顔。…私、メガネしてなくて全然見えない。」
「……っ。だからだよ。お前の顔が可愛いすぎて、早く、俺のものにしたいから。」
「……っ!?」
私は顔を赤らめる。
そして、
バクバクッ。
心臓が早く鳴り、私の耳に響く。
「あれ?俺の体、押さないの?」
……っ。
「き、気持ち悪くない…から……。」
「あー……。もっと抱きしめたいわ。」
「へっ?!」
私が驚いていた一瞬。
「ぐ、ぐるじい。」
ぎゅーっと私を抱きしめる皇帝。
「もう無理すぎる。俺は小春が好きすぎてたまらない。」
「……っ!?」
「……もう。小春しか……いらない。」



