「本当さ。小春はお泊まりの時には皇帝か七星が一緒だったよね?」
さーちゃんがニヤニヤと私と皇帝を見る。
「呼んだ?」
「七星!」
私は目から涙が出そうだったので、目を擦りながら言う。
「なんで!七星先輩様は……「うるせえ。黙ってろ。」
「ひっ…!!!」
七星の顔を見た人たちは顔を青ざめる。
また…七星が怖い顔……!
王子様…2人が怖い顔するって、モテ度だだ下がりする……よね?
「小春。俺も一緒に寝るよ?」
「へっ!?」
私は口をポカンと開けながら、そう言う。
「あ゛?お前は違うところで寝てろ。」
皇帝…『あ』に濁点、ついてますよ?
「はぁ〜?俺は小春がいないと寝れない体質だから。」
「…へっ!?」
また、私は口をポカンと開ける。
た、体質って……。
「ど、どういう体質?!」
私はついそう言ってしまう。
「んー。それh……ぐ!」
ちょっ!?
皇帝が七星のお腹に拳を入れる。そして、ファンがポカンと口を開け、七星と皇帝を見ている。
「ちょい。ちょい。ファンのところでやるところじゃないでしょ?」
さーちゃんが喧嘩を止める。
…けど。
「お前。小春がいないって言う体質なんて言うな。俺だけが言えるから。」
「へー。直仁は、本当独占がすごいねー。」
皇帝と七星は言いながら、皇帝と七星の目から火花が散っている。
やばい!
やばい!!
「あ、あの…やめよう?…仲良く…しよ?」
私は七星と皇帝を見ながら言うと。
「「……っ。」」
皇帝と七星は顔を赤らめる。
「……えっ?!また!?熱…!!?」
私は焦ってしまい、心配しながら、皇帝と七星を見る。
「大丈夫だから。もう寝る時間。ってことだから………俺もね?」
七星はそう言いながら、最後は皇帝の顔を伺う。
「…あ゛?」
皇帝が…王様オーラになっていくーー!?!
やばい。
やばい。
「まぁ。まぁ。皇帝と七星、仲直りして、仲良く、一緒に寝よ?私、七星と皇帝が一緒にいるともっと深く寝れるもん!」
私はニコッと笑顔になりながら、七星と皇帝を見る。
「……っ。可愛すぎ。」
「早く…俺のものしてえー。」
?
俺のものにしてえー?
可愛すぎ?
誰に言ってんのか。
私はそう思いながら、首を右往左往して、前後を見る。
まぁいいや。
「なんで…!あの地味子が……!!」
「マジで、なんでだよ。」
なんて声は私には聞こえずに。
それは、私には幸運なのか。不幸なのか。
「…俺…一緒に寝たいです!」
爽やかな男子が笑顔で私たちを見る。



