「だ、大丈夫!?小春!!」

「う、うん!大丈夫!」
私は指でgoodポーズをする。

「ん?だめだね……。私と一緒に寝る?」

「いや、そんな甘え、私はいやだから。」

「ううん。こういう時は、私を頼って?」

「……っ。ありがとう。」
私は笑顔で答える。


ということで、私はさーちゃんと寝ることになった。

みんなが寝るからチャイムで先生が言ったように、寝る用具は学校である。

教室1部屋にベッドが12個配布される。=12人がその教室で寝る。


ということは……。


「七星先輩様!私と一緒に寝てくださいますか!!?」

「俺と一緒に寝てくれますか!?直仁先輩様!!」

中学2年生のみんなも『様』付けなんだ…。


私の予想は当たっていた。


「すごいね。あの2人の人気ぶり。」

「うん。私は大丈夫だから。なんでもいいよ。」
私はそう言った。


けど……。
無理。

さーちゃんがいても、私は寝れない。
だって、抱き枕がないと無理。

そう思いながら、私はだんだん下を向く。

さーちゃんは、「大丈夫?」などと言っているが、私には聞こえない。