そのことを耳に入ってない私は祭壇に上って、自分の位置に座る。


「ふ〜。緊張した〜〜!!」
私は一息着いて、安心して体育館の照明を見る。

「お疲れ。」
ニコッと笑いながら言う七星。

「ん。ありがとう。七星。」

「本当。小春は、鈍・感。」
七星がまた笑いながら、言う。

「へえ!?私、鈍感!?さーちゃんにも言われたんだけど!?」

「本当?有彩。」

「うん。小春は鈍感すぎてやばいよねー。七星。」

えっ!?
さーちゃんに鈍感って言葉…2回言われた。


日河小春は鈍感の言葉を2回言っていると思っているが、本当は3回以上言っているのだ。


「うん。マジそれ。」

きょ、共感している!?!!


「俺は好きだけどな。小春が鈍感なこと。」



……っ!

私は顔を赤らめていたので、さーちゃんから皇帝の顔へと移り変えないでいた。



好きって……。
簡単に言っちゃって…いいの?

私はそう思いながら、

キーンコーンカーンコーン。


6時間目の終わりのチャイムが鳴った。