そして、

「……もし、日河さんのことが好きにならなかったら、私のこと……。」

と女の子は言いながら、皇帝をまっすぐ見ながら、心臓があるところに女の子は服を掴んでいた。

「あ゛あ゛?お前は自分が綺麗って思っているから、一生ねえよ。」

「……っ。聞こえてたんですか……直仁様。」


「聞こえてた。…そして…お前らは直仁様。“様”をつけているから俺は大嫌いだから。」

「……っ。…私!様つけないですから!!」

「遅い。…というか、お前は小春に追いつかねえよ。」

「……っ!」
女の子は顔が青ざめた。


私は皇帝の顔を見て、鳥肌が立った。

こ、こんなに、怖かったけ……?!
皇帝の顔……!!


と私は思っていたときには女の子は逃げて行っていた。