「んで。まだ?……俺の好きなところは?」
「顔がお綺麗で。スポーツも優秀。で、怖くても優しいところです。」
私にはわからなかったが、その女の子は「よし。いっぱい言えた!」と言いながらガッツポーズをしていた。
「ちょっっっっっっと待ったあああ!!」
私は漏れそうな“あれ”を股でまた、手で止める。
はぁ。…はぁ。
そして、私は息が上がる。
なぜかって?
私、“あれ”が漏れそうだからですっ!!
けどーーーー!!!
私は大声で、
皇帝のいいところ、まだある!!!
と言って、皇帝と女の子が告白する真ん中に立つ。
「な、何ですか!?」
女の子がびっくりする。
「笑顔のところでっす!!皇帝は!!笑顔がとてつもなく、世界で一番綺麗です!!!」
大声でそう私は言い切る。
「あ、あの。幼馴染だからって、マウント取らないで、く、くれますか?」
女の子がそう言う。
「うっ……そうですよね。はい。図星です。」
私はなんなりと皇帝と女の子の真ん中のところからトイレに行こうとしたとき。
「おい。小春。お前、なに図星で俺たちのところから後ろに下がろうとしてんだよ。」
……!
ムカッ。
「はぁ〜〜〜?何言って…って、!?」
そう私が顔を振り向こうとしたときには、私は、
皇帝の隣にいた。



