卒業式の席は出席番号順に並ぶから……って、皇帝の後ろだった。

そして、体育館に着き、卒業式の時の自分の席に座ろうした途端。

「あ、あの…日河さん。」
私の呼ぶ声が聞こえる。

「はい?」

「あ、あの…日河さんは…直仁様と七星様の真ん中の席なんですけど……。」

へっ?

モジモジしながら、私の席のところを案内してくれる。

その席はまさに神々しいと言っていいものか。※ファンにはね。

皇帝と七星の隣?
そして、今、座っています。

なんで?
なんで、こ、こうなった!?

「小春の隣に入れるなんて、マジ幸せ。」
そう皇帝は言いながら、私の肩に顔を乗せる。


「……っ!はぁ?」

「お前、顔赤いぞ。」
皇帝はそう言いながら、にやあと笑う。

…っ。
な、なんで……。

「ねえ。直仁。やめた方がいいんじゃない?」


「あぁ?七星に言われる筋合いはねえよ。」

「あ゛あ゛?小春は俺のもんだから。さっきも言ったよな?」



「……っ!」


「あれ?意識した?」
皇帝がにやあと笑う。


「いや、俺の方に意識した。」


「あ゛あ゛?」


「あ、あの!卒業式練習始まるから!!!」

私は仲直りにした方がいいと判断して、そう言う。


そんな中、卒業式の練習が始まった。