現代版の皇帝は卒業前に甘える。


な、なんで……?
こ、ここに……い、いるの?

私はそう思いながら、顔を下向けてしまう。


無理…!無理…!!


「やっほー。こ・は・る。」
そう言いながら、私のいるところへやってくる。


「おい。お前。顔上げろ。」

「無理!無理!」

「お前ブサイク!」

「し、失礼なーーー!!…っ!」

「上。向いたな。」
にやあと笑いながら、私を見る皇帝。

「ブサイクってひどくない?」
七星が言う。

……っ。

七星……。
私は七星に見惚れてしまう。


「あ゛?お前に言われたくねえよ。」
皇帝が私の目の前に行く。

「ん?俺が、ブサイクってこと?」

「まぁ…そうだなー?」
そう言いながら、にやあと笑う皇帝。

「はぁ〜。お前の独占欲には付き合ってらんねえよ。小春。」
ため息をつきながら、私を呼ぶ、七星。

「はい!」
そして、なぜか私は敬語。

「一緒に食べよ?」

「うん。いいよ!」
私はコクっと頷きながら言う。