現代版の皇帝は卒業前に甘える。



「終わりだ。みな鉛筆・消しゴムを置け。」
先生はそう言って、右から、テストをもらう。


そして、私も先生にテストを渡し、一息つく。


終わったーーー!!
さて!昼休みだ!

七星と一緒に…って、さーちゃんも一緒だった。

私はそう思いながら、学習机のフックに引っ掛けてある、弁当などが入っているバッグを持つ。

そして、

「さーーーちゃん!」

と言いながら、さーちゃんが座っている席のところに行く。

「っ!び、びっくりしたー。」

「びっくりも何も。弁当…食べよ!」
そう言いながら、私は、弁当を持ち上げる。

「私、食堂のパン買ってくるね!」

「うん。待ってる!」
私はニコッと笑うと、

「い、行きたくなーーい!!」
赤らめながら、私を抱くさーちゃん。

今日1日で何回抱くんだろう……?
ふと私は疑問に思う。

「まぁそう言うと思いまして…弁当2つ持ってきたから!」

「本当…嫁にやりたくな…い!」

またーーー?
さーちゃん、男子だったら良かったのにねー。

なんて私はさーちゃんの机の横に椅子を持ってきて、言う。

あっ。
確か………!

「さーちゃんとも結婚は出来「おい。有彩。お前は小春と結婚するな。」

「結婚できるよ。」と言おうとした時、皇帝が口を挟んできた。


「皇帝!さーちゃんの話に突っ込まないで!」

「あ゛?」

「いいじゃーん。女と女で結婚は出来るでしょ?」

「はぁー……。お前は俺のモンだから。」

「えっ!?私…“もの”判定!?」


なんて皇帝と話してると、さーちゃんが、
「本当…幼稚園の頃から、鈍感娘だわ。」
と笑いながら、私を見る。