「……っ!」
こ、皇帝が言うと……胸がドキドキ…キュッーって縛られる。
そう皇帝に言うと。
「んっ……!」
キスをした。
「もう。小春。恋してんじゃん。俺、なんで気づかなかったんだろう。小春。もう1回……、直仁って呼んで?」
ニヤニヤの笑いが皇帝は止まらないのか、私に意地悪してくる。
けど……私には、
「なお…仁…!」
分かっていない?
「んー?聞こえない。」
ムカッ。
私はムカついて、いい案を思いついた。
「直仁!」
私はニコッと笑って、直仁の口に自分の口を一瞬、合わせて……。
「好きだよ!直仁!」
「……っ!」
直仁が顔を赤らめる。
同じ教室で過ごした時間も。
喧嘩をやったことも。
たった3年間だけど。
胸が苦しくなるくらい……!
「だーい好き!……んっ!?」
「お前は黙ってろ。」
にやあと笑い、皇帝は私を見る。
卒業式は果実みたいに甘ーい1日なりました。
〜fin.〜



