「……っ!!」

「早く…さっさと行け。」

「……っ。」
そう女の子は走りながら、皇帝に向かう。
向かうとき、私とすれ違う。


「……っ。なんで、あんたが……!」
泣きそうな顔で私を見る。

「あ、あの……!私をいじめたかったんですか?」


「……っ。そうよ。」

「だったら、皇帝も被害に合わせないでください!」

い、言っちゃった……!

「……っ!あんたは地味子でバカね。」

「もっと言えば?!スッキリした方が身のため!…ってドMみたい。」

「…眼鏡…外してみて。」

「なんで!?」

「本当に美少女なのか…見極めたくて…。」

「わ、分かりました。」
そう言いながら、私は眼鏡を外す。

「……っ!……可愛い…!…ごめんなさい!侮辱して!」

「あ、あの…今度からは顔で、見た目で、判断しないでくださいね?」

「はい!本当にすいませんでした!」
そう言いながら、女の子は走って行く。

…って、私も……!

私は隠れていた場所から、皇帝が見えるところに行って、告白の準備に取り掛かる。