卒業式。当日。
学園の目の前には『卒業式』と大きく筆で書かれていて、家族が写真を撮っていた。
私は終わりのときに撮ると家族と約束した。
皇帝と最後に会う1日。
私が皇帝に告白する1日。
私は拳をギュッと握りながら、卒業式の告白という2文字の言葉が頭の中でいっぱいだった。
だから、校長の式辞から私は耳に聞こえてなかった。
……………
…………
………
「小春。卒業おめでとう。」
「さーちゃんもおめでとう!」
さーちゃんは綺麗な袴を着ながら、私を見て……。
「んもーーー!可愛い!」
私を抱きしめる。
「はいはい。…というか、私は…あれ!するから!」
「はいはい。分かりましたよーだ!」
そう。
“あれ”
トイレのことではなく!
告白。……頑張らなきゃっ!
私は走って、皇帝を探す。
あっ……!
いた!
「こ……「好きです!付き合ってください!」
「皇帝」と言おうとした途端、女の子が皇帝に告白で遮られた。
その女の子は、清楚系の女の子だった。
あっと……。
私、お邪魔だったよね……?
告白するまで、待ってよー……!
私は、皇帝と女の子がいるところをあとずさって、皇帝と女の子がいるところの遠くへ私は行く。
ふー。
なんとか、逃げられた…!
私は一息ついていたら。