きっと、清楚系の女の子が見たんだ。


皇帝がずっと見とれている女の子を。


あぁ……。そっか。私は幼馴染でいられなくなるのかな?

楽しく過ごせないの?


あ〜あぁ〜……。
私はそう思いながら下駄箱に着き、靴を履く。

なんか、心の中が気まずくなってもしょうがない!

……早く、履いて……!

走ろう!
走れば、忘れられるって言われてるし!


あぁ。……なんで?
胸が痛いの…?




なんで。

なんで。

なんで。


そう自分に問いかけていたら、自分の家がもう、すぐ目の前にあった。