現代版の皇帝は卒業前に甘える。

「良かったー。私、直仁くんに告白できる!」

聞いたことがある女の子の声。

私は声がした方へと顔を向ける。


あっ。清楚系の女の子。


待って。

“くん”?……くん付け?


「あ、あの……!」

「なーに?地味子。」

「好きな人っているんですか!?」

「えぇ。そうよ。直仁様には好きな人がいるみたい!」
ニヤニヤ私を見下す、清楚系の女の子。

「地味子のあなたには、直仁くんに告白しても、無理なんじゃない?」

フフフ。っと私をまた見下す。


『地味子』
今は妙に心に突き刺さって、胸が痛い。


もう。
分かった。

私は下駄箱に向かいながら、思う。