カーラは色素の薄いブラウンの瞳にピンクブラウンの髪を後ろでまとめている。

色を見ればわかるが、ルージュには人がどれだけの魔力を持っているのか、大体の予想ができる。


ルージュは魔力眼と言って、おおよその魔力の測定ができる瞳を持っている。

魔力眼は生まれつきで、努力しても持つことはできない。

「ルージュ様も、よく他の方々にバレることなくいらっしゃってますよね。何かコツとかあるんですか?」

「うーん、これでも魔法の才能を見出されてここ(学園)に来たからね。色々方法はあるよ」

そういうと、カーラは納得したように頷いた。

「なるほど、すごいんですね。私はそこまで魔力を持っていないので…」

魔力が少ないことで苦労したのか、落ち込んでいるように見える。