「学園では息子と仲良くしていただいたようで」 「えぇ、とても頼りになる先輩でした」 ダランシェ公爵はキースの父親だ。 公爵の隣には、キースと同じブラウンの髪にジャスパーグリーンの優しい瞳をした女性が微笑んでいる。 「わたくしからも、お礼申し上げます。王女殿下。 あの子、あなた様に出会ってから毎日とても楽しそうでしたの」 「おかげで、親子の会話も増えました」 二人から交互にお礼を言われる。