クフォードに背を向けて、会場から出るために扉へと向かう。 ここから出れば、もう戻ることはできない。 ルージュは現実へと歩き出す。 ーーすると突然、誰かの声が会場に響く。 「国王陛下並びに王妃陛下っ。この場をお借りして皆様に知っていただきたいことがありますっ」 「リィラ…」 声の主はリィラだった。