扉の近くに立っていた騎士によって会場の扉が開かれる。 一瞬、まぶしさで目を閉じる。 中は学園の会場とは比べ物にならないほどの広さと、人で溢れかえっていた。 (これだけの人が、クフォード殿下の卒業を祝うために集まったってことか) 改めて、クフォードのすごさを目の当たりにする。 「ではルージュ様、私はここで失礼させていただきます」 ここまでついてきてくれたカーラはパーティーの手伝いの為、ここでお別れとなる。