ルージュに向き直り、話し始める。 「俺も止めようとはしたんだが…」 「まぁ、アルは言い出したら聞かないからね」 アルフェンの幼馴染でもあるキースが、やれやれと両手を挙げて首を振る。 「アル様の暴走を止められるのは、両陛下しかおられません」 「レーウィス、暴走とはひどいな」 「いや、正しく暴走だ」 何よりもアルフェンの暴走に巻き込まれてきた、弟であるクフォードが断言する。