(そんなのを使っていたら一発でバレるでしょ) 「いいえ、庶民ならどんな手を使ってもおかしくないわ」 「そうよっ、レイチェル様の言う通りだわ」 「殿下方も災難ね。こんなのに騙されて」 ルージュがなにを言っても聞く耳を持たず、 魅了の魔法を使ってクフォードたちを騙したというストーリーが出来上がってしまった。 「後で殿下に教えてさしあげましょう」 「そうですわね。レイチェル様のお力で目を覚まさせて差し上げたら、きっと」 「殿下もレイチェル様に感謝すること間違いなしですわ」