狂った隣人たち

ポケットからスマホを取り出すが、焦ってそのまま取り落としてしまう。


軽い音を立てて落ちたスマホをすぐに広いあげた。


と、そのときだった。


道を挟んだ向かい側の家の玄関が開いた。


中から出てきたのはその家の奥さんだった。


恰幅のいい奥さんは汚物でも見るように祐次と祐次の母親へ視線を向ける。


そして「その人、30分も前から同じことを繰り返していたわよ」と、履き捨てる
ように行って家の中へ戻っていったのだった。