白の姫に差し伸べられた、光と闇の手



小声で話し、2人で走って裏口から魔導警察署を出ると、5歩も離れないうちに突然体が重くなって、思わず膝をつく。




「氷霞ちゃんっ!?」


「いけない子だな、李璃。自分の犯した罪から逃げようとするなんて」


「お、にい……さま……っ」




自分の体を支える腕がぷるぷると震える中で、後ろに顔を向けると、お兄様が裏口に向かって歩いてきていた。

冷ややかな目が、私を見下ろすように向けられる。


これは……。




「重力魔法か……っ!」




翠笑が私に駆け寄って、抱きかかえるように私の背中に手を回した。

お兄様は今もこちらに近付いて来ている。


このままじゃ、ダメだ……っ!