朝一番、スマホ片手に学校へ着くや否や教室まで走る。私のクラス1年3組は3階にある。ダダダダッと階段を駆け上がった。
「凛空ちゃんおはよう!!!」
「あー、由夢おはよ~」
「ちょっと来て!!!」
「え、告白?」
「違うから!!!」
凛空ちゃんを2つ隣の空き教室に呼んで、すぐに見てほしいとスマホを差し出した。
「ん、何これ?由夢、Speaks始めたの?」
「うん、勢いでインストールしちゃったの!で、ちょっとここ見て!」
とんっと指さした。
青春リクエスションのアカウントから来たメッセージを。
“リクエストありがとう!ぜひキミに会いたい!放課後ここへ来てくれないかな?”
まさかの呼び出しメッセージだった。しかも言い方がなんか嫌だった。
「怪しくない?これって接触してくるアプリなの?出会い系とかそっちのやつなの?」
「こんなこともあるんだ、初めて見た!」
「凛空ちゃんも知らないやつ?これってうちの生徒がやってるんだよね?身バレして呼び出しとかじゃないかな?」
一刻も早く答えが欲しくて、早口で一気に話してしまった。
「さぁー…それはわからないけど、だって#青春リクエスションって呟いてる人初めて見たもん」
「………え?」
「マジで呟いてる人は由夢が初めて」
なのに欲しい答えはないばかりか、とんだ大恥をかいた。
ぱちくりと目を丸くする凛空ちゃんと目が合う。
私の引きつった笑顔に凛空ちゃんも驚きを隠せなかったと思う。
いや、引いてたかな。本当に呟くやつなんかいないよね、こんな胡散臭いアカウントに。
「で、どこに来いって書いてあるの?」
「あ、うん、下に画像が添付されてるんだけどたぶん構内図だと思うんだよね。だから場所は学校内…」
「じゃあまだマシじゃね?学校での呼び出しなら最悪先生もいるし、何かあってもどうにかなるでしょ」
「…何かあったら困るんだよ凛空ちゃん」
センチメンタルな気分に流され、余計なことするんじゃなかったと後悔した。高校生活が彩られるどころか、傷だらけになるんじゃないかって…
「会いに行くの?」
「…行かなくていいなら行かないけど、問題は身バレしてるかどうかだから」
「わかんないと思うけどね、だってこの青春リクエスションも誰がやってるかわからないんだし」
それはそうだけど…でもこのSpeaksを作った人が誰かもわからないわけで。もしかしたらこれを作った人にはバレてる可能性はある。そしたらそこから情報が洩れることだって…
「もうほんとに余計なことするんじゃなかったー!」
頭を抱えた。軽い気持ちでやったことがこんなことになるなんて。
「…一緒に行こうか?」
「え?」
「由夢が1人で行くの不安だって言うなら俺もついてくよ」
「凛空ちゃん…!」
「凛空ちゃんおはよう!!!」
「あー、由夢おはよ~」
「ちょっと来て!!!」
「え、告白?」
「違うから!!!」
凛空ちゃんを2つ隣の空き教室に呼んで、すぐに見てほしいとスマホを差し出した。
「ん、何これ?由夢、Speaks始めたの?」
「うん、勢いでインストールしちゃったの!で、ちょっとここ見て!」
とんっと指さした。
青春リクエスションのアカウントから来たメッセージを。
“リクエストありがとう!ぜひキミに会いたい!放課後ここへ来てくれないかな?”
まさかの呼び出しメッセージだった。しかも言い方がなんか嫌だった。
「怪しくない?これって接触してくるアプリなの?出会い系とかそっちのやつなの?」
「こんなこともあるんだ、初めて見た!」
「凛空ちゃんも知らないやつ?これってうちの生徒がやってるんだよね?身バレして呼び出しとかじゃないかな?」
一刻も早く答えが欲しくて、早口で一気に話してしまった。
「さぁー…それはわからないけど、だって#青春リクエスションって呟いてる人初めて見たもん」
「………え?」
「マジで呟いてる人は由夢が初めて」
なのに欲しい答えはないばかりか、とんだ大恥をかいた。
ぱちくりと目を丸くする凛空ちゃんと目が合う。
私の引きつった笑顔に凛空ちゃんも驚きを隠せなかったと思う。
いや、引いてたかな。本当に呟くやつなんかいないよね、こんな胡散臭いアカウントに。
「で、どこに来いって書いてあるの?」
「あ、うん、下に画像が添付されてるんだけどたぶん構内図だと思うんだよね。だから場所は学校内…」
「じゃあまだマシじゃね?学校での呼び出しなら最悪先生もいるし、何かあってもどうにかなるでしょ」
「…何かあったら困るんだよ凛空ちゃん」
センチメンタルな気分に流され、余計なことするんじゃなかったと後悔した。高校生活が彩られるどころか、傷だらけになるんじゃないかって…
「会いに行くの?」
「…行かなくていいなら行かないけど、問題は身バレしてるかどうかだから」
「わかんないと思うけどね、だってこの青春リクエスションも誰がやってるかわからないんだし」
それはそうだけど…でもこのSpeaksを作った人が誰かもわからないわけで。もしかしたらこれを作った人にはバレてる可能性はある。そしたらそこから情報が洩れることだって…
「もうほんとに余計なことするんじゃなかったー!」
頭を抱えた。軽い気持ちでやったことがこんなことになるなんて。
「…一緒に行こうか?」
「え?」
「由夢が1人で行くの不安だって言うなら俺もついてくよ」
「凛空ちゃん…!」



