#青春リクエスション

―ピピピピピ…


スマホのアラームが鳴っている。

もう朝か…
まだ眠いんだけど…

目を擦って、寝ぼけまなこでスマホのアラームを止めた。

今日も学校だ、早く起きて支度しなくちゃ…そう思ってスマホを確認すると見慣れないマークが付いていた。

生徒専用非公式SNSアプリ“Speaks”のアイコンの上に。

「……?」

なんだろうと思ってあくびをしながら開いた。

「!?」

一気に目が冴えた。

昨日センチメンタルな気持ちで呟いてしまった“好きな人とデートがしたい#青春リクエスション”には何の返信も来てなかったけど、代わりにメッセージが来ていた。


送り主はもちろん“青春リクエスション@blue_spring”


え、怖い。何コレ。

なんでメッセージで来てるの!?呟きに直接返信するんじゃないの!?

髪の毛ボッサボサのまま起き上がった。

「……。」

両手でぎゅっとスマホを握りしめて。

見るべきか、いや見ないべきか。

…身バレしたとかじゃないよね?
これって実は登録した時点で誰かわかってるとか?

やばい、心臓がドキドキ通り越してドコドコしてる…

すぅっと息を吸って、一呼吸してからメッセージを開いた。

「……………。」