「え、生徒会入ったの!?」
寧々が目を丸くして驚いた。クリームパンをかじろうとした口より大きく見開いたんじゃないかってぐらい。
寧々のお昼は今日も購買で買ったクリームパン。
「うん、なんか…流れで」
いつものように凛空ちゃんの席を借りた寧々とお昼タイム。
今日はお母さんが作ってくれたお弁当を食べる。
「えー…」
「何?その目」
さっきまで真ん丸に開いてた瞳が今度は細く、眉間にしわを寄せて私の顔を見ていた。
「やっぱ野木会長のこと好きなんだ」
「別に好きじゃ…っ」
箸で持っていた卵焼きがぽろっと落ちて、危うく床に落としそうになったけどご飯の上に落ちてセーフだった。
危ない、危ない。
すぅっと息を吸って、ゴホンッと咳払いをする。
「…野木会長、藤代先輩とは付き合ってないんだよ」
これは真実。
だって本人に聞いたんだから。
「そうなの?あんな誰でも知ってる噂だったのに?」
「うん、勝手な噂だって。藤代先輩も怒ってたし」
「へぇー、そうなんだ。それで由夢は野木会長のこと好きになってもいいんだって思ったんだ?」
「そーゆうことじゃ…っ!」
もぐもぐと口を動かしながらじっと私を見ている。
否定しようかと思ったけど、もう否定する理由もなくて観念するように頷いた。
「うん。…そう、なの」
だけど口にしたら一気に顔が熱くなった。思わず両手で顔を隠した。
「…自分でも単純だとは思ってるんだけど、ほぼ一目惚れだし」
生徒会長就任挨拶で見た暁先輩がずっと忘れられない。
今も鮮明に思い出せる。
キラキラと光って、眩しかった。
「いいんじゃないの?」
「え?」
「理由はなんだって人を好きになるのに悪いことなんてないから」
「寧々…!」
「気持ち、届くといいね」
その言葉になんだかキュンとしちゃって、寧々の笑った顔は可愛いなぁなんて思ったりした。
不思議、元気が出て来ちゃう。
がんばろうって思えたよ。
「私、今すっごく寧々を愛しく思った」
「それはありがとう」
「抱きしめていい?」
「食事中だから遠慮してもらえるとありがたい」
「じゃあ、あとにするね!」
「うん」
がんばろう、私。
「あ、そうだ。今日購買にチョコクリームメロンパンっていうの売ってたよ、由夢に教えてあげようと思ってたの」
「なにそれ!おいしそう!」
「月イチ限定の商品なんだって」
「えー、限定って聞いたらめちゃくちゃ欲しくなってきた〜!」
「ね、気になるよね」
寧々が目を丸くして驚いた。クリームパンをかじろうとした口より大きく見開いたんじゃないかってぐらい。
寧々のお昼は今日も購買で買ったクリームパン。
「うん、なんか…流れで」
いつものように凛空ちゃんの席を借りた寧々とお昼タイム。
今日はお母さんが作ってくれたお弁当を食べる。
「えー…」
「何?その目」
さっきまで真ん丸に開いてた瞳が今度は細く、眉間にしわを寄せて私の顔を見ていた。
「やっぱ野木会長のこと好きなんだ」
「別に好きじゃ…っ」
箸で持っていた卵焼きがぽろっと落ちて、危うく床に落としそうになったけどご飯の上に落ちてセーフだった。
危ない、危ない。
すぅっと息を吸って、ゴホンッと咳払いをする。
「…野木会長、藤代先輩とは付き合ってないんだよ」
これは真実。
だって本人に聞いたんだから。
「そうなの?あんな誰でも知ってる噂だったのに?」
「うん、勝手な噂だって。藤代先輩も怒ってたし」
「へぇー、そうなんだ。それで由夢は野木会長のこと好きになってもいいんだって思ったんだ?」
「そーゆうことじゃ…っ!」
もぐもぐと口を動かしながらじっと私を見ている。
否定しようかと思ったけど、もう否定する理由もなくて観念するように頷いた。
「うん。…そう、なの」
だけど口にしたら一気に顔が熱くなった。思わず両手で顔を隠した。
「…自分でも単純だとは思ってるんだけど、ほぼ一目惚れだし」
生徒会長就任挨拶で見た暁先輩がずっと忘れられない。
今も鮮明に思い出せる。
キラキラと光って、眩しかった。
「いいんじゃないの?」
「え?」
「理由はなんだって人を好きになるのに悪いことなんてないから」
「寧々…!」
「気持ち、届くといいね」
その言葉になんだかキュンとしちゃって、寧々の笑った顔は可愛いなぁなんて思ったりした。
不思議、元気が出て来ちゃう。
がんばろうって思えたよ。
「私、今すっごく寧々を愛しく思った」
「それはありがとう」
「抱きしめていい?」
「食事中だから遠慮してもらえるとありがたい」
「じゃあ、あとにするね!」
「うん」
がんばろう、私。
「あ、そうだ。今日購買にチョコクリームメロンパンっていうの売ってたよ、由夢に教えてあげようと思ってたの」
「なにそれ!おいしそう!」
「月イチ限定の商品なんだって」
「えー、限定って聞いたらめちゃくちゃ欲しくなってきた〜!」
「ね、気になるよね」



