「さぁさぁ、みんな座って!」
暁先輩に言われみんな長机に囲むようにコの字型に座る。
もちろん暁先輩を中心に、暁先輩の右側すぐ隣に藤代先輩、その隣に馬渕先輩。反対側、藤代先輩と向き合うように私、隣に凛空ちゃんが座った。
「でままず最初に…」
机に肘を付け、手を組んだ暁先輩が話し出す。
「親睦会合宿をしよう!」
「「「「………。」」」」
「え、なんでみんな黙るの?」
「脈絡がなさすぎるからよ」
藤代先輩の助言は非常に的確で端的でわかりやすい。私たちが何も言わなくても解決してくれる。
「生徒会としてもっとやるべきことがあると思うけど。前期と比べて後期はイベントは少ないけど、だからこそ何をすべきか考える方が大事じゃない?」
「花絵ちゃんさすが、その通り!」
「ノギ、意見変えるの早すぎだろ」
「変えてないよ。だからこそ、でしょ!」
暁先輩が1枚の紙を取り出し、私たちに見せた。
「合宿日時は今週の金曜日と土曜日の一泊二日、もう学校の許可は取ってあるんだ」
その紙、申請書には生徒会意見交換のため合宿を希望と記され、会長の名前と先生の名前、そして印鑑も押してあった。
「まずは俺たちみんなの仲が良くならないと楽しいことも探せないしね!」
なんてすることが早いんだ…、さすが会長になる人。でもすごく…
「おもしろそうっすね!」
私が言うより先に凛空ちゃんが答えた。
「おっ、いいね!凛空くん!俺の右腕にしてあげる!」
「あざまぁーす!」
「凛空、やめとけ。いいことないぞ」
凛空ちゃんもう暁先輩に凛空くんって呼ばれ、馬渕先輩には凛空って呼び捨てされるまでになったの…!?
さすが出会った初日私に由夢って呼んできただけはある、コミュニケーションおばけ…!
「有末くん、あまり暁を調子に乗せるようなこと言わないで」
…藤代先輩とはまだ距離がありそうだった。
「それでみんな今週大丈夫?」
「俺はいいよ」
「俺も大丈夫っす!」
「私も…いいけど」
生徒会、初めての仕事。
「由夢ちゃんは?」
「私は…」
ワクワクした。
「がんばります!」
一泊二日、合宿。
だけど、暁先輩と一緒に過ごせる合宿。
どうしよう、楽しみだ…!!!
暁先輩に言われみんな長机に囲むようにコの字型に座る。
もちろん暁先輩を中心に、暁先輩の右側すぐ隣に藤代先輩、その隣に馬渕先輩。反対側、藤代先輩と向き合うように私、隣に凛空ちゃんが座った。
「でままず最初に…」
机に肘を付け、手を組んだ暁先輩が話し出す。
「親睦会合宿をしよう!」
「「「「………。」」」」
「え、なんでみんな黙るの?」
「脈絡がなさすぎるからよ」
藤代先輩の助言は非常に的確で端的でわかりやすい。私たちが何も言わなくても解決してくれる。
「生徒会としてもっとやるべきことがあると思うけど。前期と比べて後期はイベントは少ないけど、だからこそ何をすべきか考える方が大事じゃない?」
「花絵ちゃんさすが、その通り!」
「ノギ、意見変えるの早すぎだろ」
「変えてないよ。だからこそ、でしょ!」
暁先輩が1枚の紙を取り出し、私たちに見せた。
「合宿日時は今週の金曜日と土曜日の一泊二日、もう学校の許可は取ってあるんだ」
その紙、申請書には生徒会意見交換のため合宿を希望と記され、会長の名前と先生の名前、そして印鑑も押してあった。
「まずは俺たちみんなの仲が良くならないと楽しいことも探せないしね!」
なんてすることが早いんだ…、さすが会長になる人。でもすごく…
「おもしろそうっすね!」
私が言うより先に凛空ちゃんが答えた。
「おっ、いいね!凛空くん!俺の右腕にしてあげる!」
「あざまぁーす!」
「凛空、やめとけ。いいことないぞ」
凛空ちゃんもう暁先輩に凛空くんって呼ばれ、馬渕先輩には凛空って呼び捨てされるまでになったの…!?
さすが出会った初日私に由夢って呼んできただけはある、コミュニケーションおばけ…!
「有末くん、あまり暁を調子に乗せるようなこと言わないで」
…藤代先輩とはまだ距離がありそうだった。
「それでみんな今週大丈夫?」
「俺はいいよ」
「俺も大丈夫っす!」
「私も…いいけど」
生徒会、初めての仕事。
「由夢ちゃんは?」
「私は…」
ワクワクした。
「がんばります!」
一泊二日、合宿。
だけど、暁先輩と一緒に過ごせる合宿。
どうしよう、楽しみだ…!!!



