勢いよく扉を開けた。
その瞬間、私に視線が注がれる。
でもそれがスローモーションのように見えた。
きっとドキドキしていたからかな。
それと同時、キラキラ輝いてふわっと頬に当たった風さえも心地よかった。
パチッと目が合った。
同じように瞳を輝かせた野木会長と。
野木会長が口角を上げる。
ゆっくり口を開いた。
「ありがとう初めてのリクエスト!!!」
「!」
普通にビックリした。急に両手を上げて立ち上がるから。
「君が@yumemiru_shojoさん?来てくれてありがと~!」
さらっと私のアカウント名を呼んだ。凛空ちゃんにも言ってないのに、テキトーに作るんじゃなかったセンチメンタル損害が大きい。
「本当に来てくれるなんて思わなかったよー、メッセ送ってみるもんだね!」
なんか…ちょっと…だいぶ…思ってた人と違うな。こんなわーって話す人だったんだ、野木会長って。
「嬉しいよね~、初めてのリクエストだよ!今までは自作自演でやってたのにさ!」
「…え?」
待って今なんて?自作自演ってどゆこと?
目の前でウキウキと野木会長が笑ってる。
それを見て私は…
待って頭が追い付かないんだけど。
本日2回目、頭を抱えた。
「暁、もっと順序良く話しなさいよ」
パイプ椅子に足を組みながら座っていた女の人が野木会長を制止するように言い放った。
「花絵ちゃん!」
藤代香絵副生徒会長。
黒髪ロングヘアーが艶やかになびいてる。
これが“鉄の女”
…確かに一切表情に起伏がない。ピシッと吊り上がった眉毛に強い意思を感じる。
「彼女困ってるでしょ、もっとちゃんとしなさいよ。せっかく来てくれたんだから」
「あ、そうだね。もっとちゃんとしないとね」
そう言ってもうひとつパイプ椅子を持って来た。
「さぁ座って、お茶入れるから」
どうしよう、全然ついていけない…
引き続き頭を抱える私の隣をサッと背の高い人がすり抜けた。
さっきからずっと隅っこにあったパソコンをカタカタしているのは見えていた、もう一人の生徒会メンバー。
突然立ち上がるから何かと思えばそのまま私を通り過ぎ、廊下に出た。
「もう一人いるぞ!」
「え♡まだ来てくれてるの♡」
両手を合わせて喜ぶ野木会長と私の前に、腕を引っ張られ現れたのは…
「凛空ちゃん!?」
「え、ゆめみちゃんの友達?」
変なあだ名付いた!やめてほしい!!!
「もうひとつ椅子用意しなきゃね、あとお茶も」
さぁさぁと背中を押され、用意されたパイプ椅子に腰を下ろした。たぶんもう逃げられない。隣に座った凛空ちゃんと目を合わせる。
「なんでここに来たの?」
「やっぱ気になって…由夢1人で行くのかなって思って、あとつけてた」
「凛空ちゃん…すっごい嬉しい、今すぐどうにかして」
「たぶんそれは無理!」
とんっと目の前にお茶が置かれた。
そして机を挟んだ反対側に野木会長が座った。
少し離れたところには藤代副会長。
そして窓際にもたれるようにもう一人…、未だ名前が思い出せないでいた。
「じゃあ、始めようか」
その瞬間、私に視線が注がれる。
でもそれがスローモーションのように見えた。
きっとドキドキしていたからかな。
それと同時、キラキラ輝いてふわっと頬に当たった風さえも心地よかった。
パチッと目が合った。
同じように瞳を輝かせた野木会長と。
野木会長が口角を上げる。
ゆっくり口を開いた。
「ありがとう初めてのリクエスト!!!」
「!」
普通にビックリした。急に両手を上げて立ち上がるから。
「君が@yumemiru_shojoさん?来てくれてありがと~!」
さらっと私のアカウント名を呼んだ。凛空ちゃんにも言ってないのに、テキトーに作るんじゃなかったセンチメンタル損害が大きい。
「本当に来てくれるなんて思わなかったよー、メッセ送ってみるもんだね!」
なんか…ちょっと…だいぶ…思ってた人と違うな。こんなわーって話す人だったんだ、野木会長って。
「嬉しいよね~、初めてのリクエストだよ!今までは自作自演でやってたのにさ!」
「…え?」
待って今なんて?自作自演ってどゆこと?
目の前でウキウキと野木会長が笑ってる。
それを見て私は…
待って頭が追い付かないんだけど。
本日2回目、頭を抱えた。
「暁、もっと順序良く話しなさいよ」
パイプ椅子に足を組みながら座っていた女の人が野木会長を制止するように言い放った。
「花絵ちゃん!」
藤代香絵副生徒会長。
黒髪ロングヘアーが艶やかになびいてる。
これが“鉄の女”
…確かに一切表情に起伏がない。ピシッと吊り上がった眉毛に強い意思を感じる。
「彼女困ってるでしょ、もっとちゃんとしなさいよ。せっかく来てくれたんだから」
「あ、そうだね。もっとちゃんとしないとね」
そう言ってもうひとつパイプ椅子を持って来た。
「さぁ座って、お茶入れるから」
どうしよう、全然ついていけない…
引き続き頭を抱える私の隣をサッと背の高い人がすり抜けた。
さっきからずっと隅っこにあったパソコンをカタカタしているのは見えていた、もう一人の生徒会メンバー。
突然立ち上がるから何かと思えばそのまま私を通り過ぎ、廊下に出た。
「もう一人いるぞ!」
「え♡まだ来てくれてるの♡」
両手を合わせて喜ぶ野木会長と私の前に、腕を引っ張られ現れたのは…
「凛空ちゃん!?」
「え、ゆめみちゃんの友達?」
変なあだ名付いた!やめてほしい!!!
「もうひとつ椅子用意しなきゃね、あとお茶も」
さぁさぁと背中を押され、用意されたパイプ椅子に腰を下ろした。たぶんもう逃げられない。隣に座った凛空ちゃんと目を合わせる。
「なんでここに来たの?」
「やっぱ気になって…由夢1人で行くのかなって思って、あとつけてた」
「凛空ちゃん…すっごい嬉しい、今すぐどうにかして」
「たぶんそれは無理!」
とんっと目の前にお茶が置かれた。
そして机を挟んだ反対側に野木会長が座った。
少し離れたところには藤代副会長。
そして窓際にもたれるようにもう一人…、未だ名前が思い出せないでいた。
「じゃあ、始めようか」



