頭脳トップの人にも、頭よすぎてバカ……みたいなこと言ってたもんね。
「エクセレントって、具体的になにかすることはあるんですか?」
「生徒会からあがって来たものを決済する権限もある。行事のほとんどが生徒たちで運営してるから、俺たちが最終決定権を持ってるってこと」
それってすごい。
「まあ、白凰学園は俺たち4人の手の中にあるってわけ」
そう言った瞬間、椿くんの目つきが途端に変わった。
「琉夏お前、ひとりでカニ食いすぎ!」
「しゃべってばっかなのが悪いんだろ?」
中央に盛られていたカニの大皿を、琉夏くんから遠ざける。
それを刹那くんが奪い取って、
「寧々、全然食べてないよな」
私のお皿に、刹那くんがカニの足を3本置いてくれた。
「ふぉ~、優しいねえ。相変わらず刹那クンは」
軽口をたたく琉夏くんをフル無視する刹那くん。
そんなスマートなところにも、胸がきゅんとなる。



