彼は、漆黒の髪の毛に青いメッシュが一部分に入っていて、雰囲気は……不良さんみたい。
制服の胸元は大きく解禁していてネクタイもしめていない。かなり着崩しているし、耳には小さいピアス。
そして、氷のように冷たい顔をしていた。
必死にあやまる私に彼は返事をするでもなく、そのまままたゴロンと横になり、目の上に腕を乗せた。
……関わりたくないってこと?
そ、そうですか……。
一応謝ったから大丈夫だよね?
私はその場をそっと離れ、ベンチに腰掛けた。
近くに彼がいるのは微妙だけど、私も早く食べないと時間がなくなっちゃうし。



