椿くんも首を傾げるこの事態は、もしかして私と同じ考えの人なのかも…!

理由がわかれば、私も辞退できたりする?


「さあ? そんなバカみたいなやつの考えることわかるわけないじゃん」


ううっ、バカって。

仮にも、頭脳はトップの人なのに。


「なんの不満があってエクセレントの権利を放棄するってんだよ、なあ?」

「んー、なんだろな。俺にはわかんないけど。まあ、頭よすぎておかしいってこともなくもないないか、あれ? 俺なにいってんだ?」


はははっと笑う椿くん。

ところで、最大の疑問。


「あの、ローズっていうのは、いったいなんなの……?」


一番気になっていたことを尋ねる私に、椿くんが得意気に口を開いた。