秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~


そのあとは、担任の先生の話があったり、自己紹介をしたりと、始業式らしい日程。


「じゃあ、次は委員会決め。一条、たのんだ」

「はい」


エクセレントは委員会に所属しないらしく、椿くんと小鳥遊くんと私は、後ろのほうでその様子を見守ることに。

刹那くんは、みんなをまとめるために前に立って仕切っている。


はぁ……。

女子の皆さんからは目の敵にされちゃったみたい。誰ひとりしゃべりかけてくれないし、こっちから話しかけられる雰囲気じゃない。

もう、友達を作るどころじゃなくなっちゃった。

これからの学校生活、先が思いやられて胃が痛い……。


私の近くでギギギギ、と音が響いた。

小鳥遊くんが、椅子を引っ張ってこっちへやって来たのだ。

ずいっと私の顔を覗き込んで言った。


「なあ、アンタどんな手使ってローズになったの?」