「これなら何でも作れそう」


ご飯を炊いて、その間にお弁当用のおかずをパパッと作る。

今までも、お昼は自分でお弁当を作っていたんだ。

ここは学食も充実しているみたいだけど、まだよくわからないし、友達ができたらまたどうするか考えよう。

おかずを作りながらつまんでいると、お腹も満たされた。

それから部屋にもどり、出かける準備をしていると、どこかで音がした。


え、もうみんな起きてきちゃった……? 
その前に部屋を出ようと思ってたのに、計画失敗……?

けれど、音のでどころはもっと別のところ。

耳を澄ませてみると、さっきいたダイニングの方からだ。

ダイニングのドアを開けると、その光景に驚愕した。

ホテルの従業員のような恰好をした人たちが数人いて、テーブルの上に朝食を配膳していたのだ。