なだめるように言う蘭子さんの説明には、到底納得できない。
「私っ、この部屋で過ごす自信ありません……」
この学校、どうなってるの?
綺麗で、設備も整っていて、快適に過ごせそうで最高だと思ったのに。
まさか、男の子と同じ部屋だなんて。
ことごとく、蘭子さんと会話がかみ合ってないと感じていたのは、そのせいだったんだ。
「そう思うのは最初だけよ。みんな本当に素敵な男の子たちだから安心して? なんたって、この学園のエリート集団なんだから」
「エリート、集団……?」
「そうよ。白凰学園のトップ4って言ったらわかりやすいかしら。学園長にも認められた4人だから、なにも心配するようなことはないわ」



