今までで、一番優しい目かもしれない。
怖いって恐れられてるけど、ほんとは全然怖くない。……優しい人だ。
「……ありがとう」
そうだよね。
エクセレントとかローズとか、関係ない。
私が刹那くんを好きで、刹那くんも私を好きと言ってくれた。
それだけでいいのかもしれない。
刹那くんの言葉を、どうして信じられなかったんだろう。
「ただいまー。あれれー、みんなでなにしてんの? 楽しい話?」
とそのタイミングで椿くんが帰って来て、ニコニコしながらカバンを肩から降ろす。
「あの、刹那くんは……?」
そう言えば、刹那くんはまだ帰ってきてない。
一番最後なのが珍しくて、思わず聞いてしまうと、
「なんだよー、帰って早々刹那ってーー」
すねたように頬を膨らませた椿くんだけど、教えてくれた。
「刹那なら取材中だよ」
あっ、そうだった!
校内誌にエクセレント特集が載るらしく、そのインタビュー記事のための取材を受けてるんだっけ。
そうとなったら、私がそこへ行くだけ。
「みんなありがとうっ!」
一度深く頭を下げて、私はそのまま部屋を飛び出した。



