「こんな時にあれだけどさ」
笑顔を含ませてひそひそ声になる今野さん。
「寧々ちゃんを探してるときの一条くん、すっごくカッコよかったよ。男らしくて、さすがエクセレントだな~って」
私を探し出してくれた時の様子をうっとりした表情で伝えてくる。
「一条くん、絶対に寧々ちゃんのこと好きだよねっ」
「そうそう。一条くん見てたらバレバレだもん」
「でも、ローズの恋人はエクセレントって鉄板だから、驚くことでもないよね」
「しかもトップとつき合う確率が断然高いって!」
わいわい盛り上がる3人に挟まれて、私はただ顔を赤くするだけ。
そうだ。
すっかり忘れちゃってたけど、告白の返事、まだできてないんだ。
サマーキャンプで返事をすることになってたのに、それどころじゃなくなっちゃったもんね。