今まで、漠然とローズっていうものに納まっていたけれど、誰もが目指して憧れるポジション。
それを改めて考えるいいきっかけになったと思えばいい。
琴宮さんは小さく首を横に振って、私の両手を取った。
「これからは、来栖さんのローズを応援するわ。歴代とか気にしないで、来栖さんなりのローズでいいと思ってる。……来栖さんは、やっぱりローズに適任だと思うから。嘘じゃなくて、ほんとよ……?」
「……ありがとう」
私もその手を握り返す。
どんな気持ちでその言葉を言ってくれてるのかと思うと、胸がいっぱいで鼻の奥がツンとしてきた。
琴宮さんは、首が折れそうなほど「うんうん」と何度もうなずいた。
……これで、よかったんだよね。



