口にする言葉は、嘘には思えなかった。
それほどまでローズにこだわっていた強い思いに、むしろ胸が痛くなってくる。
「あの……顔上げてください」
私が謝罪を受け入れない限り、彼女たちの中でも終わらないだろうし、私もいつまでも憎しみを抱いたまま過ごしていきたくないから。
涙でぐしゃぐしゃな顔は、緊張でこわばっていた。
だから、私は逆に頬を上げて言ったんだ。
「私はもう、大丈夫です。足のケガも大したことはなかったので」
そう口にしたら、胸につかえていたものが軽くなった気がした。
「私のほうこそ……ローズの偉大さとか、そういうのよく知りもしないで……。これからは、少しでも歴代のローズだった方に近づけるように、みんなが描くローズ像を壊さないように努力します」
自分自身への宣言みたいなものだった。



