頬はやつれ、いつも綺麗に巻いていた髪はぺたんとしている。
身なりに意識が向かないほど、気に病んでいた証拠。
「私……ローズになれなかったことが悔しくて……どうしても気持ちがおさまらなくて……」
ひっく、としゃくりあげる琴宮さん。
「今回も、ちょっとだけ困らせちゃえばいいって思ったの……だから、一条くんたちが部屋に来たときは……本当に焦って。まさか、雨の中、まだ山に取り残されてるとは思ってなくて……」
うつむき、時折つまりながら一生懸命言葉にする。
「救急車が来たり、大騒ぎになって……大変なことしちゃったって……。ケガまで負わせてしまって、本当に、ごめんなさいっ……」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい……っ、ううっ……」
うしろの彼女たちも、口々に頭を下げてきた。



