名前を呼ばれて、バクバク……と、心臓が早鐘を打ち出す。
「……こと、みや……さん……」
サマーキャンプの出来事が一瞬でフラッシュバックして、おさまりかけていた足の痛みが再び襲ってきたような気さえする。
でも……頑張れ、私。
「あの……」
顔はまだ上げられないけれど、詰まらせたような声を吐くその後ろには、小林さんたちもいるみたいだった。
「本当に……ごめんなさい」
ゆっくり顔を上げて、琴宮さんを真正面から見て。
思わず息をのんだ。
初めて見たとき、キラキラしていて私とは別の世界に住んでいるような人だと思っていた彼女の今の姿は、その面影すらなくて。
……きっと、すごく後悔してるんだろうってことが、手に取るように伝わって来た。



