付き添いが琉夏くんや白樺くんだったら、どうなってただろう。

それはそれで、ちょっと困ったかも……。

刹那くんでよかった……と、みんなに気づかれないように息を吐く。


──と、琉夏くんが、私の肩に手を回してきた。


「なあ、寧々。俺たちだって同じくらい心配したし、付き添いたい気持ちはやまやまだったんだからな?」


まるで子どもに言い聞かせるような口ぶり。

私は借りてきた猫みたいになって、ペコペコ頭を下げた。


「はいっ、ありがとうございました。ご心配おかけしてすみませんっ」


ちゃんとわかってる。みんなが心配してくれたこと。
もちろん椿くんも。