……困ったこともある。 電気を消して、おやすみを言って、目を閉じて……。 「眠れない?」 暗闇の中、刹那くんの声。 「あ、ごめんね。うるさかった?」 何度も寝返りばっかり打ってちゃ、刹那くんも気が散るよね。 静かにしなきゃって、身を固くする。 「それは全然だいじょうぶ。足、痛くて眠れない? 痛み止めもらおうか?」 「ううん、ちがうの……」 布団にくるまったまま告げたら。 刹那くんは神妙な口調でつぶやく。 「そうだよな……。あんなことあって、眠れないよな……」