「はあ? 帰る日守ったのって俺だけ?」


次の日。

寮に帰って来た椿くんはあきれ顔。


「じゃあ、俺だけ特別に寧々ちゃん一日独占権もらえる?」

「無理」

「却下」

「調子に乗るな」


私が答える前に、3人がなぜか口をそろえて椿くんをバッサリ。

いつも顔を合わせればあーだこーだ言いあってるのに、なにこの団結感は!


「なんでだよっ!」


ルールを守った椿くんが袋叩きにあうなんて。

ちょっぴりかわいそうだなあなんて思いながら、私はただ苦笑いするしかなかった。