想定外なのは私のほうで。
というか蘭子さんが言っていたように、それは私にローズっていう付加価値がある
からで。
じゃなきゃ、今まで恋愛とは無縁だった私が男の子に行為を持たれるわけもない。
「返事は、サマーキャンプの時に聞かせて」
真剣なまなざしに胸がドクンと音を立てた。
握りっぱなしだった手の指が熱を持っていく。
私も刹那くんがすき、大好き。
サマーキャンプは、来週学校行事として予定されている。
だから、その時にちゃんと私の想いを伝えよう。
「すみませーん、場内清掃するのでそろそろご退出願いまーす」
係員の声に、私ははじかれたように席を立つ。
「行こうか」
手のひらの大きさとあたたかさが、さっきとは比べ物にならないくらい優しく感じた。



