秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~


うわ……。

どういう反応していいのかわからないよ。

重なる手のひらに、ぐんぐん上がる熱。

刹那くんの視線を感じたけど、私は刹那くんの方を見ることができなかった。


やがてエンドロールが流れ、場内が明るくなる。

場内にいたお客さんたちは足早に出ていき、あっという間に場内は私と刹那くんだ
けになったけど、刹那くんが立たないから私も立つタイミングがわからなくて。


「寧々」


名前を呼ばれて刹那くんに視線を合わせると、真剣な瞳で私を見つめていた。

──ドクンッ。


「もう俺、じゅうぶん待ったよ」


唐突に投げられた言葉の意味を考えるのに数秒要して。

……あ。


『……お互いのこともよく知らないし……』


そう言って、告白を保留にしていたあの日から、気づけばもう4か月も経ってい
た。


どうし、よう……。

思わずうつむく私。