秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~


「いいよね、デートだし」


落ちてきた声にそっと見上げると、刹那くんも私に顔を落としてて。


「う、うん……」


デートの定義がちょっとわからないけど。

うなずくと、刹那くんはぎゅってその手に力を入れた。



「結構混んでるね」

「ほんとだ」


やっぱり涼しい映画館は大人気みたい。

場内はほとんどカップルだらけ。

場内が暗くなって映画が始まると、頭を寄せ合ったり肩を組んだり。

薄暗いから二人の世界に入るのもあまり抵抗がないのかもしれないけど、私たちはカップルじゃないし、変な汗が出てきちゃう。

映画に集中集中!


「……っ」


と、突然手に重なった手。遠慮がちに指を割って絡めてくるその手は、まぎれもなく刹那くんのもので。