思わずはしゃいだ声を上げてしまった。
夏休みは話題作が沢山上映されてるし、おまけに刹那くんと映画だなんて、どんなご褒美!?
「でさ、これなんかどうかなって」
パンフレットを私に差し出して、指をさされた映画のタイトルを見て私は固まった。
「え……」
それは、超戦慄のホラー映画。
『あなたはこの恐怖にたえられますか?』がキャッチコピーで、いつもテレビでCMが始まると目を瞑っちゃう。
どうみてもトラウマになりそうなやつ。
刹那くんて、こういうのが好きなのかな……。
どうしよう。
刹那くんが見たいなら、我慢してつき合った方がいいかな。
せっかく誘ってくれたのに、恐いのはムリとか空気の読めないこと──
「はははっ、寧々顔が真っ青。冗談だよ、ジョーダン」
そんな私を見て、ケラケラ笑ってる刹那くん。
「び、っくりしたぁ……」



